【不妊沼の自分を救え】2種類の願望を持つこと

不妊の精神状態

頑張っても頑張っても報われない不妊状態が続くと、心に張り付いて離れないマイナス思考によって身動きできなくなり、前に進めなくなってしまいます。妊娠できればすべて解決だと思って頑張るのですが、そう簡単にいかないから苦しいのです。妊娠せずとも、この不妊沼から脱出する方法はあるのでしょうか。

目次

今の私に「子どもがほしい」以外の望みなんてない

妊活中は四六時中、「早く妊娠したい」という気持ちでいっぱいになりがちです。
それが不妊沼です。はまったら一向に抜け出せません。もがけばもがくほど苦しくなる精神状態。

子どもがいない自分が嫌でしょうがない

不妊治療している現実がつらい

子どもがいない未来に絶望を感じる

私もそんな気持ちが常にあり、頭の中が不安劣等感で埋め尽くされていました。

頑張れば頑張るほど、いつまでたっても妊娠できない悲しみに心を支配されていきます。生きる上で必要なものは、決して妊娠・子どもだけではないはずなのに、転げ落ちてしまった沼の中では、「子どもがほしい」以外の望みなんて思い浮かばず、もがき苦しんでしまうのです。

これから紹介するのは、私が不妊治療お休み中にほんの少し心に余裕ができたときにできた考え方です。

子どもがいない自分…。
願いが叶わない自分…。

その、もう一つ外側から自分を見るのです。

あなたはどんな人生を歩みたいですか

もし、神様から「あなたはどんな人生を歩みたいですか?」と聞かれたら、不妊沼にいる私は即答で「子どもを産んで育てたい(泣)」と答えます。いつもいつも、「この願いさえ叶えば…」、「この願いさえ叶わないなんて…」と、思っていましたから。

そう答えたい気持ちを分かってくださる方いらっしゃいますか。ありがとうございます。そんな方にこそ、続きを読んでもらいたいのです。

「どんな人生を歩みたいですか?」という質問は、「人生をどのように生きたいですか?」と言い換えることができます。

この「人生をどのように生きたいですか?」という質問の答えは、「子どもを産んで育てたい」も一つの答えになりますが、それだけでは不十分な気がします。そこで、この質問を「(今子どもがいない現実の中にいる自分が)どういう人間でありたいか」と捉えなおして、考えてみるのです。

少し視点が変わったと思います。この質問に対する答えは、

どんな人になりたいか

どんな人をかっこいいと思うか

どんな人に憧れるか

こういったことを考えるとイメージしやすいです。

「こんな人間であろう」という目標を持つ

「あなたはどういう人間でありたいですか」という質問に対する答えを、私はこのように考えました。

・子どもがいないことに劣等感だらけの人よりも、子どもがいないなりに楽しく生きている人の方がかっこいいな。

・えらそうな人よりも、謙虚な人の方が人間的に素敵だな。


・人の悪いところを陰で指摘する人より、人に対しておおらかで裏表なく笑っている人の方が信頼できるな。

こんなふうに、子どもを産む以外にも、こうありたいと思う姿が見えてきました。

見えてくると、少し気が楽になりました。

2種類の願望を両方持つことで、執着から抜け出せる

「妊娠したい」という気持ちを捨てる必要はありません。不妊沼で苦しんでいる人の一番の問題は「妊娠したい」という望み以外が見えなくなっていることです。

不妊沼の精神状態から脱出するには、2種類の願望を持つことです。「妊娠したい」「子どもが欲しい」この望みは捨てることなく持ち続け、引き続き目標にして頑張ります。それと同時に、もう一つの望みを意識します。「こんな人間でありたい」という望みを持つのです。そうしてこんな人間になろう」という目標を持つのです。

2つの目標は種類が違うため、同時に持っていても矛盾することはありません。

妊娠する望みが思うように叶わなくても、もう一つの目標には近づいていると感じられれば、自分を追い込まずにいられます。自分で自分を救うことができます。

2種類の願望を持つことは、「妊娠したい」という望みに執着した状態から抜け出すことにつながります。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次