「妊娠超初期症状」で妊娠したかどうかわかる?振り回されるのはもう嫌!

妊活や不妊治療に取り組んでいる人は、着床時期から生理前の時期にかけて「妊娠超初期症状」を気にしたことがある人は多いと思います。妊娠を期待する気持ちのあまり、早く結果が知りたくて、自分の体の小さな変化に着目して一喜一憂し、その都度、検索魔になる人も多いと思います。うまくいった時には嬉しい兆候であるのですが、うまくいかないと、振り回されて心を消耗してしまいます。さて、判定日より前に妊娠を確証できる症状はあるのでしょうか?答えはNoです。妊娠超初期症状に翻弄される世界から解放されましょう。

目次

妊娠超初期症状とは

まず、妊娠超初期症状は医学的な根拠がないということを最初にお伝えしておきます。医療・医学の専門用語ではないのですが、妊娠初期の前段階として、妊娠超初期という言葉が我々妊活民の中で浸透しています。妊娠超初期とは、妊娠2週~3週までの期間を言うようです。

【妊娠週数の数え方】

妊娠2週~3週。この期間は、卵子と精子が受精し着床する期間にあたり、まだ妊娠が確認できない期間です。けれども、あかちゃんの成長や発達に重要な時期であることは違いありませんので、この時期の体の変化に気づく女性もいます。それが「妊娠超初期症状」と呼ばれています。

医学用語ではないにしても、妊娠した人に実際にあった症状なのですから「妊娠超初期症状」は本当にあります。でも、妊娠超初期症状で妊娠の成立か不成立かを知ろうとするには、大きな落とし穴があります

妊娠超初期症状と生理前症状は酷似している

妊娠超初期症状は生理前症状と酷似しているからです。つまり、妊娠していたら妊娠超初期症状、していなかったら生理前症状ですが、そのどちらの症状もほぼ同じ。だから、区別ができないのです。

それに加えて、不妊治療でホルモン補充療法などをしている人は、薬の作用で同じような症状が出たりもします。しかも、何が原因になっている症状だとしても、どんな症状が出るかは人によってバラバラだし、妊娠超初期症状だったとしても、お腹の子によって(きょうだいによって)も全然違うといいます。なので、何らかの症状があったとしても、妊娠超初期症状と、生理前症状、薬の作用のうち一体どれなのかを判断する事は、私たち一般人には不可能に近いと考えられます。

よく言われる妊娠超初期症状

妊娠超初期症状として紹介されている症状はたくさんあります。私は毎月毎月、ネットでいろんな情報を見ながら、自分に起こる小さな症状を見逃さないように、体の変化を気にしていました。妊娠できていなかった時の方が圧倒的に多いですが、妊娠できていたこともあります(出産には至りませんでしたが)ので、両方の経験を比べることで、各症状がどのくらい信頼できる症状なのかをお伝えしたいと思います。あくまで私個人の意見であり、医学的な見解ではございませんのでご注意ください。

強い眠気がある

私の場合、妊娠していても特に眠くはありませんでした。

妊娠していない時に、とてつもない睡魔が襲ってくる日はありました。「妊娠したかな」とそわそわしましたが、結果的には妊娠していなかったのでただ眠かっただけでした。

強い眠気があるからと言って、妊娠しているわけではないし、妊娠していないわけでもないということが分かりました。

少量の出血がある

妊娠した時は、下着に少し色が付く程度の出血が確認できました。また、茶オリもありました。しかし、妊娠していない時でも、胚移植をして7日以降に出血があったことは何度かありました。

着床出血とよく言われますが、少量の出血があったからといって確実に妊娠しているわけではありません

下腹部痛または腹部の違和感

胚移植をした後は、下腹部になんとなく違和感を感じていました。かすかにキュンキュンとするような…。あるいはヒクヒクとするような…。チクチクと感じることもありました。もしかしたら、受精卵が頑張って着床しようとしている時の感覚だったのかもしれません。しかし、妊娠できていなかった時がほとんどです。(検査薬まっ白)

また、妊娠していた時も、していなかった時も、生理痛のような下腹部の重さを感じる日がありました。ですので、これも当てになりません

ちなみに、生理痛は子宮の収縮する痛みで、妊娠超初期や妊娠初期の痛みは子宮が大きくなる痛みだそうです。ですが、私の場合は感じ方の違いはまったく分かりませんでした。

足の付け根が痛い

妊娠していても、妊娠していなくても、足の付け根は毎月痛くなりました。痛みというか、時々キュッと走る違和感なのですが…。懲りずに毎月惑わされました。これは全然、判断材料になりません。

便秘または下痢

妊娠超初期に下痢や便秘になったという体験談はよく見かけます。妊娠超初期・初期に下痢や便秘になるのは、ホルモンバランスの変化が原因のようです。ホルモンバランスの変化によって、胃腸の動きが不安定になるそうです。ということは、薬を飲んでいる場合にも下痢や便秘になっても不思議ではありません。

実際に私は、この妊娠超初期にあたる時期に、下痢をしたことも便秘になったこともありますが、毎回妊娠していませんでした。便秘や下痢は、妊娠を判断する材料として決定打にはなりません。

食欲旺盛または食欲不振

妊活中は気分の波も激しいですので、それに伴なって食欲旺盛な時もありましたし、あまり食べれない時もありました。ホルモンバランスの変化については、不妊治療時は薬でわざとホルモン量を操作しているので、全然あてにならないと思います。薬の副作用の欄にも書いてあるはずです。

また、甘い物が無性に食べたくなる時もありましたし、酸っぱいものが食べたくなる時もありました。でも、妊娠とは結びつきませんでした。いつだって、誰だって、何かを無性に食べたくなる時ってありますよね。

食欲で妊娠を判断するのは無謀です。

夜中に目が覚める

妊娠していない時でもよく目が覚めることがありました。気持ちがそわそわしているからでしょうか。早めに寝ようと頑張っていたからでしょうか。

目が覚めるたびに「今回こそ妊娠してるかも」と思いましたけど、そんなことはありませんでした。

おりものの変化

妊娠していると、おりものが多くなるといいますが、逆に少なくなると書かれていることもあります。どっちもあるということですね。色については、生理前は白濁しているし、妊娠してる時も白濁していることがあると書かれているので、見分けは困難です。

実際私は妊娠した時に、これといっておりものの変化を感じませんでした。

逆に妊娠していない時は、おりものが増えている気がして期待していました。でも生理前でもいつも増えていたので、いつもと同じでした。

中には決定的な違いを感じる人もいるのかもしれませんが、必ずしもおりものが妊娠したかどうかの判断材料になるわけではないようです。

頭痛

私の場合は、妊娠していた時もしていなかった時も頭痛はありませんでした。

腰痛

妊娠していない時でも腰痛になりました。「腰が痛い。妊娠してるかも」と期待に胸を膨らませたものです。

そして妊娠した時も腰痛がありました。

腰痛があるからといって、どちらともいえません。

熱っぽい

日や時間によって熱っぽさを感じました。妊娠した時、一日だけ熱っぽさを感じました。妊娠していない時は熱っぽさを感じる時が一度もなかったかというと、そうでもありません。妊娠したから何日も熱っぽいということは私の場合はなかったです。

基礎体温についても、妊娠していなくても薬の作用があるので高温期をキープしていました。高温期が続いているからといって妊娠しているわけではありませんでした。逆に、36.5度まで下がったのでもう無理かと思ったら、妊娠していたという経験もあります。それまでは、他の妊娠超初期症状には惑わされても、基礎体温は確実だと信じていました。この経験から、ホルモンの薬を飲んでるのだから基礎体温で妊娠を判断できるわけではないなと気づきました。

頻尿

妊活中は水を多く飲むように意識しているので、妊娠していなくても頻尿になります。夜中に目が覚めてトイレに行くことも増えました。

妊娠していた時に、わかりやすいほど頻尿になったという記憶は全くありません。「頻尿なし」というメモが残っており、本当に妊娠しているのかなと不安になっていたくらいです。

胸が張る

妊娠した時、胸が張ってきたのは妊娠初期になってからでした。超初期の頃は、変化は感じませんでした。

ホルモン補充療法での胚移植後、移植後1週間~2週間頃にも胸が張って痛かったことがあります。その時は、明らかな胸の張りから、「きっと妊娠してる!」と喜びました。しかし、検査薬は陰性。ぬか喜びでした。胸が張っていたのは、エストラーナテープを貼り続けていたからかなと思いました。

情緒不安定

これは言わずもがな、妊活や不妊治療をしていると多くの人がそうなります。中でも、ネットサーフィンするほどに妊娠超初期症状を気にしている人は、妊娠していてもしていなくても情緒不安定になっていると思われます。

妊娠を判断する決め手にはなりません。

まとめ  ー妊娠超初期症状などないと思った方が良いー

人によっては、わかりやすい妊娠超初期症状があるのかもしれません。しかし、誰にでも共通の症状というのはないようです。そして、どの症状も、妊娠を判断するにあたって決定的ではありません。

毎月毎月、妊娠超初期症状を気にして気分が振り回され、最後には貶められる経験をしました。(期待して浮かれていた私が悪いだけですが)

もういい加減、情報に振り回されるのはやめたいと思いました。確実じゃない情報に毎月これだけ振り回されて大変な思いをするのは賢明ではありません。少し考えたらわかることなのに、確信するまでに何年も時間がかかりました。

これを読んでくれている皆さんも、期待と落胆の不毛なループから、少しでも解放されてほしいと思います。妊娠超初期症状などないと思った方がいいです。

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